六月のお念仏の会   第327回

先日真子様がブータン王国を公式訪問なさいましたが、ブータンといえば幸福の国として有名です。世界の中でも極貧国の一つに数えられているにもかかわらず、国民のほとんどが”自分は幸福だと感じている”ということで有名になりましたが、今ではそう感じる人は全体の半分以下になってしまったそうです。
仏教では人間として存在する限り、避けて通ることのできないものとして苦を捉えています。「人生は苦なり」という言葉が仏教の出発点なのです。苦しみと向き合っている時が人間の本当の姿なのです。
四苦(生老病死)、八苦(愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦)