2018-01-01から1年間の記事一覧

十二月のお念仏の会   第343回

前月は、法然上人初学の地である菩提寺の大銀杏やご法語についてお話ししましたが、今月は、法然上人が出家するまでをご法語にそってお話し致します。 法然上人の父は漆間時国といい、美作の豪族で押領使(警察官と村長を兼ねたようなもの)をしていました。…

十一月のお念仏の会   第342回

秋が深まってまいりました。あちらこちらから紅葉の便りが届いています。紅葉というと、法然上人初学の地である菩提寺の大銀杏が頭に浮かんでまいります。叔父観覚に学ぶため同寺に向かう途中、銀杏の枝を杖代わりにしました。着いた時に、この枝を庭に植え…

十月のお念仏の回   第341回

共命鳥 『阿弥陀経』の中に、体が一つで頭が二つある共命鳥(ぐみょうちょう)という鳥が出てきます。この二頭は日頃から大変仲が悪く、いつも喧嘩ばかりしていました。ある時、一頭が我慢しきれなくなって、もう一頭に毒を盛りました。毒を飲んだ一頭はもが…

九月のお念仏の会   第340回

インドネシアのジャカルタで開催されているアジア大会も閉会式を迎えようとしています。日本は前回大会よりかなり良い成績をあげたようです。2020年の東京オリンピックに弾みがつくのではないでしょうか。今回の大会にはトップクラスの選手が出ていない…

七月のお念仏の会   第339回

ブータンのワンチェク国王夫妻が来日したのが七年前です。当時、爽やかで清々しい国王夫妻自身の人気と”幸福の国ブータン”ということで、日本中に大ブームを巻き起こしました。その後、月日が経ち、今現在のブータンの人々の心持ちはどうなっているでしょう…

六月のお念仏の会   第338回

亀は万年これは落語にある話です。ある縁日の露店で、おじさんが亀を売っていました。そこを通りかかった子供に、「坊や、この亀は長生きするよ。昔から、”鶴は千年、亀は万年”と言って、亀は長生きするんだよ」とおじさんは言いました。「そんなに長生きす…

五月のお念仏の会   第337回

今回はぼたん祭りの中でのお念仏の会でした。大変大勢の方が参加くださいました。ほとんどの方が初参加ということでしたので、以前にお話しした中から、私が最も好きな話の中の一つを『お念仏のすすめ』としてお話ししました。 お念仏のすすめ ある人が、こ…

四月のお念仏の会   第336回

花まつり 花まつりとは、四月八日のお釈迦様のお誕生をお祝いするお祭りです。 お釈迦様生茶をかける理由 お釈迦様がお生まれになった時、天から2匹の龍が現れ、甘露の雨を降らせてそのお誕生をお祝いしたという言い伝えがあります。”甘露の雨”に因んで甘茶…

三月のお念仏の会   第335回

健康十訓 一、小肉多菜 二、少塩多酢 三、少糖多果 四、少食多噛 五、少衣多浴 六、少車多歩 七、少言多行 八、少煩多眠 九、少憤多笑 十、少欲多施これは私の知り合いのあるお寺のご住職が、数十年にわたって発行してきた寺報を一冊の本にしてこのたび出版…

二月のお念仏の会   第334回

村祭り ある山村では秋の収穫が終わると、毎年収穫を祝ってお祭りが開催されます。その祭りの冒頭に行われるのが酒樽の鏡開きです。ところが、ある年は大変な不作に見舞われ、村には酒樽を買うお金がありませんでした。そこで村長さんは考えました。”空の酒…

一月のお念仏の会   第333回

ボケたらあかん長生きしなはれ! 1、年をとったら出しゃばらず、憎まれ口に泣き言に、人の陰口愚痴言わず、他人の事は褒めなはれ、聞かれりゃ教えててあげてでも、知ってることでも知らんふり、いつでもアホでいるこっちゃ。 2、勝ったらあかん負けなはれ…