四月のお念仏の会   第336回

花まつり
花まつりとは、四月八日のお釈迦様のお誕生をお祝いするお祭りです。
お釈迦様生茶をかける理由
お釈迦様がお生まれになった時、天から2匹の龍が現れ、甘露の雨を降らせてそのお誕生をお祝いしたという言い伝えがあります。”甘露の雨”に因んで甘茶をかける習慣が生まれました。この甘茶の素は漢方薬で、大変甘いのですが、あまり美味しいとは言えません。せっかくのお祝いなのですから、もっと美味しいものを差し上げたいと考え、仲台寺では美味しい台湾の烏龍茶を使うようになりました。
さて、お釈迦様と言えば、お生まれになってすぐ7歩歩み『天上天下唯我独尊』とおっしゃったと言われております。これを見て、お釈迦様というのはずいぶん傲慢な方だなあと思われた方もいらっしゃったのではないかと思います。この意味は、お釈迦様自分一人が尊いというのではなく、あらゆる人の一人一人の自分が尊いという意味です。それぞれが授かった命の尊さを述べているのです。花まつりを通して命の大切さとそれを慈しむ心についてもう一度考えてみたいものです。