2017-01-01から1年間の記事一覧

十二月のお念仏の会   332回

消費社会の現代では『もったいない』という言葉はあまり重くは考えられていないようです。しかし、お釈迦様は『もったいない』という事を次のように説かれています。”世の中にはひとつとして『自分のもの』というものはない。すべてはみな、ただ大きなはたら…

十一月のお念仏の会   第331回

今日の話は、あるアメリカ人の書いた詩が元になっている話を私なりに色々と置き換えて作ったものです。 ある人が、これまでの自分の一生を振り返る夢を見ました。 砂浜に、二組の足跡が並んで続いていました。この人は、仕事も私生活も順調で、お墓まいりも…

十月のお念仏の会   第330回

私の都合により十月のお念仏の会は第二土曜日になりました。 今日は『笠地蔵』の話です。この話はご存知の方もいらっしゃるかと思います。雪深い山里に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は笠を作って生活をしていましたが、この年は不景気で、…

九月のお念仏の会   第329回

八月が夏休みだったため、二ヶ月ぶりのお念仏の会となりました。今日は私の大先輩の土屋光道先生のお書きになった”花開いて仏を見たてまつる”という本の中からお話しします。 今、日本は世界に誇る長寿国になりましたが、古い時代は非常に短命でありました。…

七月のお念仏の会   第328回

あるお坊さんがお経の一部をわかり易く訳したものが目に付いたのでご紹介します。タイトルが”人生の達人になるための条件”です。これに3つあります。 1、真理を語ること 嘘をつかずに事実をあるがままに語る(一つ嘘をつくとその嘘を隠すために嘘の上塗り…

六月のお念仏の会   第327回

先日真子様がブータン王国を公式訪問なさいましたが、ブータンといえば幸福の国として有名です。世界の中でも極貧国の一つに数えられているにもかかわらず、国民のほとんどが”自分は幸福だと感じている”ということで有名になりましたが、今ではそう感じる人…

五月のお念仏の会   第326回

今月のお念仏の会は4月23日のぼたん祭りの中に、コンサートと共に繰り入れて開催いたしました。大勢の方が参加して下さいました。初参加の方が大勢いらしたので、今回の話はお念仏についての基本的な内容でした。お念仏とはなんだろう。どんな意味があるのだ…

四月のお念仏の会   第325回

病気にかかった時、治すために一番必要なものは自らが持っている治癒力です。もちろん薬や医師の治療も必要ですが、最後は自らの治癒力が働いて病気を治すのです。その治癒力を高める為には腸の働きを活発にすることです。腸の働きを活発にする為には体温を…

三月のお念仏の会   第324回

大阪に「カンデンエルハート」という会社があります。関西電力と大阪府、市がほぼ半分づつ出資して作った会社です。ここには3分の2の身体障害者と知的障害者が働いています。仕事は適材適所です。例えば、騒音が大変気になる印刷の仕事は耳に障害のある人。…

二月のお念仏の会   第323回

私は数年前から東南アジア(仏教国のみです)の一人旅をしてますが、今年の元日でちょうど70歳になりましたので、その記念にまだ訪れていない世界遺産を巡る計画を立てました。一月にタイのアユタヤとスコータイに行ってまいりました。三日目に映画”戦場に…

一月のお念仏の会   第322回

新年明けましておめでとうございます 平成29年がスタートいたしました。毎年年頭にはいろいろな思いを持って臨まれると思いますが、皆様はいかがでしょうか。 今日はお仏壇についてお話しいたします。 あるお寺での法要の後のお清めの席でのことです。清宴…