四月のお念仏の会   第325回

病気にかかった時、治すために一番必要なものは自らが持っている治癒力です。もちろん薬や医師の治療も必要ですが、最後は自らの治癒力が働いて病気を治すのです。その治癒力を高める為には腸の働きを活発にすることです。腸の働きを活発にする為には体温を上げる必要があります。体温を上げても頭は冷たくしておかなければいけません。昔から言われているようにこれが”頭寒足熱”です。頭寒足熱の状態で生活するのが理想的なのです。
”頭北面西”という言葉をご存知だと思いますが、これはお釈迦様が亡くなられた時の体勢です。頭が北にあり、お顔が西を向いている。すなわち、右を下にして横に寝ている形です。当然足は南にあるはずです。理想的な体制をとってらしたのです。しかも右側を下にした時の肺呼吸は吸い込んだ酸素の量に見合った血液が流れ、ガス交換もスムーズにいくそうです。ところが左を下にするとバランスが悪くなり、苦しくなってしまうのだそうです。”北枕”は忌み嫌われていますが、私はお釈迦様の教えのとおりいつも北枕で寝ています。
健康な体を維持し、お念仏に励みたいものです。