二月のお念仏の会

昨夜台湾から帰ってきました.今回の旅行の目的は、花まつりの時、皆さんにお出しするおいしいウーロン茶の調達と塔婆等を書く時の筆の仕入れ、さらには久しぶりに高雄を訪ねる事でした.今回の宿泊は台北駅近くに最近できたホテルをとりました.ところが、このホテルがなかなか見つかりません.通りすがりの若い男性に聞いたところ、“近くなので案内してあげます”といってホテルの前迄連れてきてくれました.三分程のところでしたが、自分の来た道をわざわざ引き返して、連れてきてくれたのです.二年前に妻と来たときにも同じような事がありました.台湾の若い人はとても優しくて親切です.その親切心から、路上で物乞いをする人に、物やお金をあげている姿をしばしば見かけました.この人たちは本当に働く事ができないので、仕方なく物乞いをしているのでしょうか?その様な人たちばかりではないようです.私の泊まったホテルの前は、横断歩道橋が重なりあっているため、雨露がしのげるので、物乞いにとっては絶好の場所でした.そしてそこにはいつも何人か必ずいました。そしてあるとき気がつきました.それは、午前と午後ではがらっとメンバーが変わるのです.という事は、彼らは組織のようなものが出来ていて、その中で行動していると思われます.即ち、彼らは物乞いを仕事にしているのではないでしょうか?”         優しさ”というのはとても大切な事ですし、とてもすばらしい事です.”本当の優しさ”とは何かをしっかり見極めて、大いに優しさを発揮していただきたいと思います.