一月のお念仏の会

新年明けましておめでとうございます
                                                                                    今回は二十五年度最初の会ということで、新年会も兼ねて開催いたしました.昨年数回にわたってお話しした浄土宗の基本的な教えに続いて、今日は”檀信徒が心得ておくべきこと””知っておきたいこと”についてお話し致します.まずはお数珠についてお話しします.百八つの煩悩を打ち消す事になぞられて、百八個の玉をつなげて作られています.浄土宗では、阿波の助という法然上人のお弟子さんが考え出した二連のお数珠が殆ど使われています.次にお焼香とお線香。お参りのときに何回お焼香をしたら良いのか、お線香は何本たてたら良いのか、焼香も線香も同じ事なので焼香についてお話しします.答えは一回か三回です.仏教では奇数が原則ですからこうなります.そして物事がスムーズに運ぶように、周りの人に迷惑をかけないようにというのが仏教の大原則ですから、お参りの人が沢山いて混んでいる時は一回、すいている時は三回、心をこめてして下さい.次は仏壇です.家庭の仏壇はお寺のご本堂の縮小版ですから、中央に本尊阿弥陀如来、両脇に観音菩薩勢至菩薩、さらにその両脇に善導大師、法然上人を安置します.(もちろん本尊様だけでも結構です.)花瓶一対、ローソク一対、香炉一つが五具足、花瓶一つローソク一つ香炉一つで三つ具足、どちらでも結構です.位牌や過去帳もお祭りします.その他色々なお道具がありますが仏壇の大きさに合わせてそろえれば良いでしょう.以上の事はいかにお念仏を称えやすくするか、どれだけお念仏の助けとなるかと言う事であって、意味を理解し、立派なものをそろえただけで終わってしまったのでは何の意味もないのです.