十二月のお念仏の会

今月4日に母校の中学でお話をする機会を頂きました.同窓会の会長さんから、「同窓生の話を聞く会」という授業で話をしてくれないかという依頼がありました。対象は1年生で、自分の職業に就いて、在校時代の思いで話、受験に向けてのアドバイス等何でも結構ですのでお話しくださいとのことでした.打ち合わせの為、前週に学校を訪れた時に、私と会う生徒さんがことごとく”こんにちわ”と礼儀正しく挨拶をしてくれました.私は感動しました.我々年寄りが若い人達を見る目は”礼儀がなってない、挨拶一つできない”が常だからです.
当日は寺の紹介から始め、今年の流行語大賞の話で気を引きつけ(流行語大賞をお祝いするのは:”今でしょ” お祝いする場所は:”居間でしょ”は結構受けました)、私の日常の紹介、前述した挨拶の話(挨拶は全ての基本、始まりです.皆さんは土台がしっかり出来ているということですと生徒を褒め、ここ迄指導された先生もすばらしいと褒めることから始めました.)、どんなことでも良いから、”これだけは他人に負けない”というものを作ること(この自信があらゆる世界で力を発揮してくれる)、深海探査機「江戸っ子1号」の話(大和民族の頭の良さ、勤勉さ、繊細な技術力は世界一、皆はその大和民族なのです。計り知れない可能性を持っているのです.)、工夫と集中力(私が高校時代に習った先生の教え方は、今の私の法話の原点になっています.この先生は授業時間になっても数学の授業は始めません.まずはサッカ−、野球等の生徒が興味を持ちそうな話で盛り上げ、目を先生の方に向けることから始めます.15分、20分して盛り上がってくると、やおら授業に入ります.)等の話をしました.そして最後に、一番大切なことは、何をやるにしてもつねに”感謝する気持ちを忘れないこと”、全ての人や物のおかげで生かしていただいていることを忘れてはなりません。この気持ちを持って、学生生活を楽しく、有意義なものにして下さい.
以上がかいつまんだ話です.
後日生徒さんたちの感想文を拝見致しました.皆さん一生懸命聞いてくれたようです.