十月のお念仏の会  第308回


昨秋修復に出した本尊阿弥陀如来が見事によみがえり、戻って参りました.先日の十夜法要の中で除幕開眼致しました.パワーアップした本尊様はより力強く念仏の衆生をお救いくださると確信しております.本日は阿弥陀様が組んでいる印相についてお話しします.阿弥陀様には九品といって、上品上生から下品下生までの九つの印があります。上品は開いた掌に、親指と人差し指で、中品は親指と中指、下品は親指と薬指で円を作ります.次に、上生は左右の手のひら半分を膝の上で重ね、中生は掌を外に向け両手を肩の位置まで上げます.又下生は、掌を外に向け右手は肩の位置に、左手は掌を上に向け、膝の上に置く.仲台寺の阿弥陀様は、親指と人差し指を結んでいるので上品、右手が肩、左手が膝の上なので下生即ち上品下生という事になります.お浄土にもこの九品の別があり、機根に応じてそれぞれの世界に生まれます。お念仏を称えつつ、少しでも正しい生活に勤めたいものです.