十二月のお念仏の会  第310回

先日台湾に行って参りました.二日目に高美湿地という大変景色の美しい所にいって参りました.台北から新幹線で台中まで往き、ローカル線に乗り換えて普通線の台中駅まで往き、そこからバスを2度乗り換えてやっとの事で目的地に着きました.大変長くそして困難な道のりでした.バスの乗り方も、料金の払い方も、乗り換え場所も、乗り換えるバスも、降りるバス停も、とにかく分からない事だらけでしたが、何とか無事にたどりつく事が出来ました.これも全て若い人達の手助けのおかげです.何も分からない私は乗り合わせた近くの人にいろいろ教えてもらいました.その人が分からない事はわざわざ運転手さんに尋ねて私に説明してくれました.とにかく台湾語の全く分からない私にとって、英語の分かる若い人達は正に命綱でした.高美湿地を見学後帰路につきましたが、なんと最終バスが来ませんでした.どうした物か思案していると、この辺りは全くといっていいくらいタクシーなど見かけない場所なのに、タクシーがいたのです.運転手さんが店でお茶をしていたのです.彼の所に行き、お願いしたら、OKでした.しかも目的の駅から出る最終列車に間に合うかぎりぎりの所でした.運転手さんはお茶もそこそこに車を出してくれたので何とか間に合いました.そして台中を経由して台北に帰る事が出来ました.この旅行は人の親切さと自らの幸運さを強く感じる旅でした.
”親切”というのは大変難しい事だと思います.もしも相手が望んでいない事をした時は”お節介”になってしまいます.