六月のお念仏の会

今日は福沢諭吉の”心訓七則”(実際は後年の偽作)を参考にして、精神医学博士の新福尚武氏が作られた”老人の心訓”を紹介します.
1、老人にとって、一番さみしい事は、する仕事の無いこと
2、老人にとって、一番みじめな事は、手足や身体が不自由な為、人間らしい生活の出来ないこと
3、老人にとって、一番悲しい事は、敬して遠ざけられること
4、老人にとって、一番みにくいことは、過去にしがみつくこと
5、老人にとって、一番楽しいことは、まだ社会に役立つことが出来ると自覚すること
6、老人にとって、一番美しいことは、若い者の邪魔にならないよう、若い者のためになるよう、陰の力を尽くすこ  と
7、老人にとって、一番尊いことは、死を忘れないこと
”年をとると子供のようになる”とよくいわれます.人生の坂を、年寄りは下り、子供は上って行きます.この双方の坂の接点では同じようになります.しかしこの先には大きな違いが出てきます.年寄りは下に向かって落ちてゆくだけ、一方、子供は将来に向かって、夢の実現に向かって上へ上へと登ってゆくのです.この違いは如何ともし難いものです.ですから、子供は愛されやすく、年寄りは愛されにくいのです.
このくらいの気持ちを持って生活し、少しでも皆からすかれる年寄りにならなければいけないのではないでしょうか.