十月のお念仏の会  第319回

来世に対する意識の変化
”あなたは死後の世界を信じますか?”という質問の答えは、50年前と大きく変化しています。”信じる””否定しない”を合わせた回答が、50年前は35%だったのが、最近では70%近くに上昇しています。科学万能主義の時代になぜこのような回答が出てきたのかわかりません。とにかく来世を信じる人がこんなに大勢いるので、今日は簡単にお浄土に生まれる方法をお話しいたします。
今は末法の世界(お釈迦様が亡くなられてから長い時間が経ってしまい、知識が劣り、煩悩に汚されている)の為、仏性が顕れにくくなっている。そのため凡夫の心は、次から次へと湧いてくる煩悩によって、善悪の判断ができなくなり、自力で悟りを開くことが出来なくなっているのです。この娑婆の世界に於いて”自力得道”は不可能に近いのです。これは難行道であり、聖道門と呼ばれています。これに対して阿弥陀さまにお救いをいただき浄土に行く”他力往生”は易行道であり、浄土門と呼ばれています。即ち、極楽浄土に生まれるには、南無阿弥陀仏をお称えして阿弥陀さまのお救いをいただく以外には方法はないのです。大いにお念仏に励みましょう。