一月のお念仏の会   第322回

新年明けましておめでとうございます 平成29年がスタートいたしました。毎年年頭にはいろいろな思いを持って臨まれると思いますが、皆様はいかがでしょうか。 今日はお仏壇についてお話しいたします。 あるお寺での法要の後のお清めの席でのことです。清宴…

十二月のお念仏の会  第321回

ホスピスについて 前回は尊厳死と終末活動についてお話ししましたが、今日はそのための緩和ケアーについてお話しします。 ホスピスとは死にゆく人へのあらゆる(精神的あるいは肉体的な苦痛、痛み)ケアーで、1960年代にイギリスで始まった。初めのケアーは…

十一月のお念仏の会 第320回

尊厳死と終末活動について日本尊厳死協会では”尊厳死”を次のように定義しています。傷病により、不治かつ末期になった時に、自分の意思で、死にゆく過程を引き伸ばすに過ぎない延命処置をやめてもらい、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えることです。 1…

十月のお念仏の会  第319回

来世に対する意識の変化 ”あなたは死後の世界を信じますか?”という質問の答えは、50年前と大きく変化しています。”信じる””否定しない”を合わせた回答が、50年前は35%だったのが、最近では70%近くに上昇しています。科学万能主義の時代になぜこの…

九月のお念仏の会  第318回

今日はある村で起きた面白い話をご紹介します。この村では秋になると村あげてのお祭りが執り行われます。毎年お祭りの初めに樽酒の鏡開きが行われます。ところがこの年はお米が大変不作で、村には樽酒を買うお金がありません。そこで村長さんは考えました。…

七月のお念仏の会  第317回

お盆とお施餓鬼

六月のお念仏の会  第316回

今日は、前々月にお話しした前薬師寺管長故高田好胤師のお弟子さんであり、当時執事長として好胤師の片腕として活躍された安田えい胤師の話を致します.師は二十才の時にアメリカ旅行をしました.そのとき宗教的な情熱から肉や魚を食べない精進生活を志しま…

五月のお念仏の会  第315回

昨年は終戦70年という事で、戦争にまつわる番組が盛んにテレビ等で放映されて大いに盛り上がりましたが、今年になってからは戦争に関連するような番組はほとんど見る事が無くなりました. 私は御縁があって、20年程前初めて知覧の特攻平和会館をお参りす…

四月のお念仏の会  第314回

桜の季節まっただ中となってまいりました。今仲台寺の境内でも何種類かの桜が咲いています.先日桜の数を数えてみましたら、13種類、19本ありました.これからも我々の目を楽しませてくれる事でしょう.桜が終わると次は牡丹の季節がまいります.またこ…

三月のお念仏の会   第313回

良い季節になってまいりました.境内の花もこれから次々と開花してくると思われます.間もなく春本番となる事でしょう.お念仏をお称えするにしても、何をするにも絶好の好機です. 私は来年古希を迎えます.何年か前から、臨終の最期を考えながら日々生活を…

二月のお念仏の会  第312回

節分が終わり、立春がまいりました.いよいよ春の到来です.とはいっても暦の上での春であって本当の春はもう少し先の様です.でも、まだまだ寒さが厳し中ではありますが、早咲きの河津桜が咲き始めました.何となく春の香りが漂ってきている様でもあります…

一月のお念仏の会  第311回

新年明けましてお目出度うございます いよいよ2016年がスタートを切りました.”一年の計は元旦にあり”と言われておりますが、皆様の元旦は如何でしたか.元旦と言えば、今は元日も元旦も同じ1月1日の意味として使われている様ですが、旦の字は朝という…

十二月のお念仏の会  第310回

先日台湾に行って参りました.二日目に高美湿地という大変景色の美しい所にいって参りました.台北から新幹線で台中まで往き、ローカル線に乗り換えて普通線の台中駅まで往き、そこからバスを2度乗り換えてやっとの事で目的地に着きました.大変長くそして…

十一月のお念仏の会  第309回

今月は第3回目の聞香会を久しぶりに開催致しました.滅多にお目にかかる事の出来ない伽羅数種類、シャム、タイ、ラオス等の沈香、更には白檀等のお香を聞きました.皆さん興味津々で、時間が大分超過してしまいました.

十月のお念仏の会  第308回

昨秋修復に出した本尊阿弥陀如来が見事によみがえり、戻って参りました.先日の十夜法要の中で除幕開眼致しました.パワーアップした本尊様はより力強く念仏の衆生をお救いくださると確信しております.本日は阿弥陀様が組んでいる印相についてお話しします…

九月のお念仏の会  第307回

今月は”二河白道”の譬喩についてお話しします. これは善導大師がお書きになった『観経疏』散善義の回向発願心の中に書かれているもので、念仏生活者がその信仰を深めてゆく過程を述べたものです. 西に向かっている旅人の前に突然左右に火と水の河が現れた…

七月のお念仏の会  第306回

お盆の季節が来るとよく出てくるのが河村瑞賢の成功話です.伊勢の貧農に生まれた瑞賢は一旗揚げようと十三才の時江戸に向かって旅立ちました.数年間頑張りましたが、その生活はいっこうに変わりませんでした.そこで瑞賢は今賑わっている上方に行ったらう…

六月のお念仏の会  第305回

合掌とは敬う心、素直な心、温かい心、感謝の心、懺悔の心。 合掌とは明るく、正しく、仲良くの心持ち。私どもは葬儀が終わると火葬場までご一緒します.そして火葬が始まるとお釜の前でお経を称えます.ご存知の通り、お釜は広いスペースの中にいくつもあり…

五月のお念仏の会  第304回

今月のお念仏の会は一週早くし、四月の最終土曜日に開催しました.五月の第1土曜日には牡丹がほとんど終わってしまい、参加者のほとんどが牡丹の咲いている姿を見た事がないという事なので、牡丹が咲いている時に開催しました. 四月十九日に、岡山の誕生寺…

四月のお念仏の会  第303回

仲台寺では花まつりを、春の彼岸の入りから始め、お中日、彼岸中の日曜日さらには4月いっぱい毎週日曜日に開催しております.いらした方にはおいしいウーロン茶を飲んでいただきさらには小さな花のポットをさし上げています.これは一人でも多くの方に花ま…

三月のお念仏の会  第302回

今年の練馬区仏教会の花まつりは我々八班の当番です.4月26日ホテルカデンツアを会場に、花まつり法要と同時に、青山繁晴氏の講演会を開催致します.十年前の戦後六十年の時も我々が当番にあたり、『月光の夏』という特攻隊をテーマにした毛利恒之氏原作…

二月のお念仏の会  第301回

私の義母が2月6日にお浄土に旅立ちました.1月13日に脳梗塞で倒れ、意識も戻らぬまま3週間余りで亡くなりました.母は生前から、何かあった時には余分な事はしないでくれ、単なる延命の為の治療はしないでくれ、尊厳が保たれないような状態になった時…

一月のお念仏の会

新年明けましてしておめでとうございます 平成27年がスタート致しました。昨年までの事はリセットし、今年はこんな事をしよう、こんな思いで生きようと、皆様も新しいスタートを切った事と思います.1年間を通して思い通りの生活が出来る方はほとんどいな…

十二月のお念仏の会

今月は”信仰心”についてお話しします. 信仰心とは二つの事が考えられます. 一、いざという時の心の依りどころ 人間は日頃からいざという時の為に様々な対策を講じております.例えば、地震に対しては免震構造、耐震構造の建物に作り替える.火事に対しては…

十一月のお念仏の会

爽やかな秋の季節をを迎えました.人はどんな時にさわやかな気分になるでしょうか.暑い季節に運動をして、汗をかいて喉がからからな時に飲む冷たい水、蒸し暑い部屋でじっとりと汗をかいた時の扇風機の風、仕事中に睡魔に襲われ、コックリコックリしている…

十月のお念仏の会

これはアメリカの例です.ある青年が無謀運転をして、誤って橋の欄干を突き破り川に落ちて死亡しました.すると両親は市当局を相手取って『もっと頑丈な欄干であれば、息子は怪我だけで済み、死ぬ事は無かったはずである.こんな粗末な欄干のまま放置してき…

九月のお念仏の会

夏休みが明けて二ヶ月ぶりのお念仏の会です。 いよいよ秋の到来です.芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、心が躍ります.素晴らしい絵画を見て感動する.良いですね.先日錦織選手がテニスのUSオープンで準優勝しました.大感動です. 良い事に感…

七月のお念仏の会

来週はもうお盆です.よって今月はお盆の話を致します.東京のお盆は7月13日から15日迄です13日の朝に、仏壇の前に精霊棚(盆棚)を作る.位牌を祭り、果物、菓子、花等を供える.(飾り物はホームセンター等で販売しているので、それを求めれば便利…

六月のお念仏の会

今月は住職が所用の為副住職がお勤めしました.

五月のお念仏の会

例年通りゴールデンウィークをさけ、第二土曜日に開催致しました.私は先月認知症の精密検査を受けました.実は数年前から疑いがあると感じ、何度か問診を受けました.しかしその結果はいつも”大丈夫でしょう”そして”アルツハイマー性の認知症が一度発症した…